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ウサイン・ボルトの「筋力に依存しない走り」100mのトレーニング
ウサイン・ボルトの無意識の力

人類最速の男ウサインボルト。
このページでは、ウサイン・ボルトの「2つの特別な力」について
徹底解説していきます。短距離走者は是非読んでいってください!!

おすすめページ!

・<マラソン>速く走る為の才能トレーニング理論<短距離~長距離>
・これまでにない!大腰筋集中強化トレーニング!
・インナーマッスルを120%理解し鍛え上げる「骨格トレーニング」


「日本人スプリンター」の弱点

日本人スプリンターの弱点は100m「レース後半の走り」にある。

      ↓↓日本人も「前半の走り」なら勝負出来ているが・・・↓↓


日本のトップ選手達も100m「前半の走り」では十分世界と勝負が出来ている。
しかし、問題なのは「レース後半の走り」
良いスタートが切れ中盤まで競り合うも、レース後半に失速してしまう。

日本短距離陣の問題はいつも「レース後半の走り」にある。
そして、ボルトが異次元の走りが出来る理由もまた「後半の走り」にあるのです。

日本人の後半の走り→→苦しい走り
ボルトの後半の走り→→
苦しくない走り

ウサインボルトの「苦しくない走り方」を体得できれば、
日本人の100m9秒台、また世界でメダルを取る事も十分可能だと思います。



「走」という動作について



「走」という動作は「前方への推進力」「上方への浮遊力」
2つの力によって作り出されています
どちらか一つの力でも失われると「走」という動作は成立しなくなります。
※走動作から「前方への推進力」が失われると「片足ジャンプ」になり、「上方への浮遊力」が失われると「歩」になる。

<ピッチ走法>
「前方への推進力」「上方への浮遊力」
両方の力を意識的に抑える事により歩幅を縮め、脚の回転数を高める走り方。

<ストライド走法>
「前方への推進力」「上方への浮遊力」
両方の力を最大限に発揮し、歩幅を広げて走る走り方。

ウサインボルトの走りは、ストライドが広く、かつピッチも速い
「ストライドピッチ走法」
と言われていますが、
何故ボルトはこの様な走り方が出来るのでしょうか?



ボルトのストライドが広い理由


<前方への推進力>

ウサインボルトやアサファパウエルなどストライドが広いスプリンターは
大腰筋というインナーマッスルが発達している。

大腰筋とは?

大腰筋とは上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉であり、内臓よりも深部にあるインナーマッスルの一つです。

※大腰筋、小腰筋、腸骨筋は総称して
 腸腰筋と呼ばれています。

       ↓↓大腰筋の働き「伸張性反射」↓↓


走動作の中で脚が後ろに振られる事で大腰筋が伸ばされる。
伸ばされた大腰筋が反射的に収縮する事により、脚が前に振り戻される。
これが走動作の中の「前方への推進力」になっています。

(早稲田大学の論文)100m走パフォーマンスと大腰筋横断面積の関係
<要約>
①大腰筋が発達している人ほど疾走速度は速くなる。
②大腰筋と脊柱起立筋が発達している人ほどストライド(歩幅)は広くなる。

重要ポイント!
(大腰筋の伸張性反射=無意識の動き)によって強い「前方への推進力」が生み出されている。



上画像はアサファパウエル選手と朝原宜治選手のMRI腹部断面図です。
赤く塗られている部分が大腰筋。

黒人は黄色人種や白人に比べ、大腰筋が非常に発達している。
これが黒人アスリートの圧倒的パフォーマンスを生み出しています。

大腰筋が強い→「前方への推進力」が強い→ストライドが広い

大腰筋の鍛え方については→これまでにない!大腰筋集中強化トレーニング!

上画像はサイト管理人の腹部断面図です。
<上方への浮遊力>

大腰筋が強い=「前方への推進力」が強いという点では
ボルトも他の黒人スプリンターも大差ありません。
ボルトの走りが特別な理由は、この「上方への浮遊力」にあるのです。

いくら「前方への推進力」が強くても、空中に浮いている時間が短いと
前に進む力を最大限に発揮する事は出来ない。
ボルトは「上方への浮遊力」が高いからこそ、
「前方への推進力」を最大限に発揮する事が出来る。

では、何故ボルトは高く空中に浮き上がる事が出来るのでしょうか?

ウサインボルトの体=ゴムボール?


ゴムボールと鉛玉。
この二つを同じ高さから地面に落とすと、どちらの方が高くバウンドするだろうか。
勿論「ゴムボール」の方が高くバウンドしますよね。



鉛玉はとても硬い。
とても硬いので地面にぶつかっても上画像の様な変形はしない。
その為、鉛玉が浮き上がる為の力は
地面からの反発力だけになる。

一方、ゴムボールは地面にぶつかった衝撃で上画像の様に形が崩れてしまう。
形が崩れればゴムなので当然元の形に戻ろうとする力が働く。
この元の形に戻そうとする力がゴムボールのバウンドを高くしているのです。
ゴムボールのバウンド→地面からの反発力+元の形に戻ろうとする力
 
↓下方向に圧力をかけボールを変形させると、 ↓
↓ボールは元の形に戻る力で、上方へ浮遊する。↓

https://www.youtube.com/watch?v=aVRLHMttT-8
ウサインボルトの高い浮遊力はゴムボール同様、
崩れた形(姿勢)を元に戻そうとする力によって生み出されています。

ボルトの走りの特徴は、クネクネと左右にブレながら走るところにある。
これは、上の写真から解る通り、接地時の衝撃で全身が大きくブレ、そしてそれが空中に戻る時に真っ直ぐな姿勢に戻る事で連続して見るとクネクネとした動きに見えているのです。

接地時の衝撃(下方向への圧力)で姿勢が崩れる
           ↓↓↓
姿勢が崩れる事で、全身のいたる所の筋肉が伸ばされる。
           ↓↓↓
伸ばされた筋肉が反射的に収縮する事で姿勢を立て直す。


接地時の衝撃を体全体で吸収し、それを反動の力に変える。
これがウサインボルトの高い「上方への浮遊力」を生み出しています。

重要ポイント!
(筋肉の伸張性反射=無意識の動き)によって姿勢が立て直されている。
<ウサインボルトの広いストライドーまとめ>

・強い大腰筋の伸張性反射(無意識の動き)
→強い「前方への推進力」を生み出す。
・接地時の衝撃を体全体で吸収し、それを反動の力に変える(無意識の動き)
→高い「上方への浮遊力」を生み出す。

この2つの無意識の動きが
100m「レース後半」のウサインボルトの広いストライドを生み出し、
また、速い脚の回転も生み出しています。

重要ポイントは「無意識の動き」が走りの原動力になっている事!



ボルトのピッチが速い理由



<ボルトのピッチは速くない?>

ウサインボルトの走りは「ストライドピッチ走法」と言われていますが、
実際のところ、ボルトのピッチは大して速くはありません。

100mのレース後半、
ボルトのピッチの速さは変わらないが、他のスプリンターのピッチが遅くなる。
だから相対的に見て、ボルトのピッチが速いように見えてくるだけなんです。

ボルトのレース後半の走り→→苦しくない走り方
他のスプリンターの後半の走り→→苦しい走り方


ボルトはレース後半も苦しくない走り方が出来る。
苦しくないからピッチもストライドも落とさず、減速しないままゴールまで
走り抜ける事が出来る。



<苦しくない走り方>

苦しくない動き=無意識の動き=筋肉の伸張反射=脳に依存しない動き
という事を説明したいのですが、あまりにも長くなるので省略させて頂きます。
詳しくは「速く走る為の才能トレーニング理論」で掲載しております。

重要なポイントは、
意識的な動き→→苦しくなる動き(例:上り坂ダッシュ)   
無意識の動き→→
苦しくない動き(例:下り坂ダッシュ)
これだけ覚えといてください。


「苦しくない走り方」について簡単な例だけ・・



100mの「スタートダッシュ」「前半の走り」とは「上り坂ダッシュ」の様なモノ。
意識的に手足を速く動かさないと速く走る事が出来ない。(苦しい走り)

100mの後半の走りとは「下り坂ダッシュ」の様なモノ。
前半の走りでスピードは出てるので、反動の力(無意識の動き)を使って
スピードを殺さない様に走るのがベスト。(苦しくない走り)

ボルトの走りの原動力は「前方への推進力」「上方への浮遊力」ともに
「無意識の動き」によって生み出されているので、
100mのレース後半、下り坂を走るような苦しくない走り方が出来る。

一方、他のスプリンター達は「無意識の動き」を上手く走りに活かす事が出来ず、
100mのレース後半、スピードを落とさない為に意識的に手足を動かしてしまう。
これが苦しくなる原因です。

ウサインボルトの後半の走り
→→
前半の走りと全く違う走り方(無意識の動き)
他のスプリンターの後半の走り
→→
前半の走り(意識的な動き)の延長線上の走り


上動画のボルトの練習パートナーの走りに注目してみて下さい。
スタートダッシュから中間疾走にかけてずっと意識的に手足を動かしており、
全身を緊張させた走り方をしています。
これが前半の走り(意識的な動き)の延長線上の走りです。
この走りではレース後半に苦しくなって体が動かなくなります。

短距離走者であれば誰でも、
100mの後半は「リラックスして、反動を使って走る」という事は解っています。
しかし、それを完璧に実行できる体がない。

ボルトの凄い所は
走動作の中で生まれる衝撃を体全体で吸収し、
それを「反動の力」として走りに活かせる「身体」を持っている所なんです。



ウサインボルトの走り方 まとめ

少し話がそれますが、ウチの実家で飼っていたネコの話をさせて頂きます。

ネコって凄いですよね。昔、実家の2階からネコが落ちた事があったんですが、
全くの無傷で何事もなかったかのように歩いていきました。
人間で言ったら7,8階建てのビルから落ちた様なモノです。(大きさの比率的に)

人間と野生動物の一番の違いって
「体にかかる衝撃を吸収する能力」また「その衝撃を反動の力に変える能力」
ではないかと思っています。

人間は速く走る為に色々考え、理論を作り、トレーニングをし速くなろうとしている。
一方、野生動物はそんな事は全くしていない。それでも人間よりも圧倒的に速い。

こういう点を考えると、人間のやっている「努力」って
逆に脚を遅くしているじゃないかなとも思います。

人間の行っている努力って結局「人工物」を作るという事だと思うんです。
人間の体を「自然物」から「ロボット」の様にメイキングしている。
その結果、人間が元々持っていた力を使えなくなってしまった。

これまでの陸上競技界の常識では、体幹を鍛え、ブレない体を作る事が
速く走る為には重要だと言われてきましたが、ウサイン・ボルトの走りは
これまでの常識とは全く別物になっています。

ウサインボルトは先天的に脊柱側弯症という背中が曲がる病気を患っている。
この病気のせいでジュニア期に、他の選手が行う様な筋力トレーニングを行う事が出来なかったんじゃないかなと推測します。
その結果、胴体の自然な動きを残す事が出来た。
これが、ウサイン・ボルトが速い理由だと思います。

ウサインボルトの走りは、これまで人間が作ってきた「ロボット」の走りではなく、
一歩、野生の動きに近づいた「人間本来の自然な走り」と言えるのではないでしょうか。

人間の野生の姿については、
<マラソン>速く走る為の才能トレーニング理論<短距離~長距離>


・黒人の様な身体能力、モデルの様なキレイな姿勢を手に入れる為には!



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